パチンコ依存症になる原因と対処方法

最終更新日 2024年10月21日 by dustriah

パチンコ店は繁華街に行けば必ず1軒はあるほど一般的なもので、誰もが一度はプレイしたことがあるのではないでしょうか。
わずかな小銭でも遊ぶことができるカジュアルな遊戯のひとつで、時間つぶしなどでプレイする人も少なくありません。
しかし、短時間で数万円も儲かってしまったりすったりしてしまう現代のパチンコは、ひとつ間違えると「パチンコ依存症」に陥ってしまうことがあるので注意が必要です。

パチンコ依存症とは

パチンコ依存症とは、常にパチンコのことで頭が一杯で、パチンコ店に行きたくてたまらない状態のことを指します。
ビギナーズラックが引き金になることが多い傾向にあり、日々その費用をどのようにねん出しようか考えています。
自分が使えるお金で楽しむ分には問題ありませんが、依存症になってしまうと家のお金はもちろんのこと、借金してまでもお店に行くようになってしまい、挙句の果てにそれを家族に隠し通すようになります。
借金は数十万円から数百万円にも膨れ上がることがあり、更にお金をねん出するために家族にも平気でウソを言うようになってしまいます。
パチンコをする人は、誰でも依存症になる可能性を秘めています。
リスク因子としては若い人や男性、日常生活に不満がある人などに多い傾向ですが、パチンコのような電子機器を使ったゲームは、機器そのものにも要因があると考えられています。

脳内のドーパミンを活発に分泌する効果がある

パチンコは小当たりのラッキーゾーンに入ると数発の玉が出るため、負けていてもそれを元手に勝てるという錯覚を起こさせて脳内のドーパミンを活発に分泌する効果があります。
台の画像や音響も大きく影響しており、あと少し続ければ大当たりすると錯覚させて金銭感覚を麻痺させてしまいます。
初めのうちは理性が働いて「今日はここまで」と止めることができますが、これを繰り返すうちになかなか止められない状態へと移行して依存が形成されます。
依存症になってしまうと、負けた時のことはよく覚えていないのに負けが続いても最終的には勝てると確信してしまい、「いつか大儲けして今までの負け分を取り返す」と考えるようになります。
そして、このような状態が明るみにでるのは、借金でどうしようもなくなってからが多くなっています。
ところが、意外ではありますが、パチンコ以外は日常生活に問題がない普通の人に多くみられることがパチンコ依存症の特徴です。

多くはストレスを上手に発散することが苦手

毎日真面目に仕事をしているため周囲の人々からパチンコ依存症であることを感づかれないことが多く、「えっ、あの人が」と思われることも少なくありません。
その多くはストレスを上手に発散することが苦手で、それを解消するためにパチンコに手を伸ばすというのが多い印象です。
しかし最近の研究では、健常者とパチンコ依存者では脳の働きに明らかな違いがみられることが分かっており、このことは依存症からは自分の意志の力や家族の愛情だけでは回復することは不可能であるということを示しています。
「所詮自分の気持ちの持ちようだから、やめてしまえばいいだけだ」なんて考えてしまいがちですが、長期間に亘って形成された依存は極めて強固なもので、無理矢理パチンコをやめて我慢しさえすれば、というのは本人にとって拷問に近い苦しみです。
したがって、パチンコ依存症を治すには病院にかかることが必要です。

周囲がこの病気に理解を示して対応を変えていくことが大切

依存症であることを自覚させて、このままでは家庭が崩壊してしまうことを意識させなくてはなりません。
特効薬はありませんので、周囲がこの病気に理解を示して対応を変えていくことが大切です。
パチンコをやめるための第一歩は「今日パチンコに行かなかった」という事実を永遠に続けることにあります。
治すことは決して簡単な道のりではありませんが、家族を信じて根気強く支えていくことが大切です。